どうしてメンテナンスや日常点検が大切なのか
おクルマを安全・快適にご使用いただくためには、機械や部品がベストな状態であることが大切です。ベストな状態を維持するには、消耗部品の点検や交換、整備が必要です。思わぬトラブルや万一の事故を防ぐためにも、早めのメンテナンスでおクルマをリフレッシュしましょう。
日頃、ドライバーご自身で実施できる点検になります。大切な項目ばかりですので、出来るだけ実施するよう心がけてください。
また、異常な点があった場合やご自身で点検するのが不安な方は、お近くのダイハツのお店へお気軽にご相談下さい。
エンジンルームをのぞいて
ボンネットを開けてエンジンルーム内をのぞき、各種オイル・液量などをチェックします。
走行後のエンジンルーム内は熱くなるので、走行前にエンジンを必ず停止して行いましょう。
- エンジンオイル量のチェック
- ブレーキ液量のチェック
- バッテリー液量のチェック
- 冷却水量のチェック
- ウインドウォッシャー液量のチェック
エンジンオイルの残量チェック
オイルレベルゲージを抜き取り、エンジンオイルが上限「F」と下限「L」の間までついているか確認しましょう。
まずは、オイルレベルゲージを抜き取って、付着しているエンジンオイルをふき取ります。
再度、差し込んだあとに抜き取って、オイルレベルゲージが規定の範囲内にあるかを確認します。
チェックしないと…
エンジンオイルの量が多かったり少なかったりした場合、エンジンの調子がおかしくなる可能性があります。
注意点
- 点検は必ずエンジンを停止し、エンジンが十分冷えた状態で行ってください。
- 点検後は、オイルフィラーキャップやオイルレベルゲージを確実に取り付けてください。
- オイルがこぼれた場合は完全にふき取ってください。
- オイルおよびオイルフィルタは定期的な交換が必要です。定期点検時に交換するようにしましょう。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
ブレーキ液量のチェック
ブレーキリザーバータンク内の液量がMAX(上限)とMIN(下限)の間にあるかを点検しましょう。
チェックしないと…
ブレーキオイルの量が少なかった場合、ブレーキのきき具合が悪くなり、思わぬ事故につながるおそれがあります。
注意点
- 定期的な交換が必要です。定期点検時に交換するようにしましょう。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
バッテリー液量のチェック
バッテリーを横からみて、液量がUPPER LEVEL(上限)とLOWER LEVEL(下限)の間にあるかを点検しましょう。
チェックしないと…
液量が少なかった場合、ヘッドライトが暗くなったり、エンジンのかかり具合が悪くなったりする可能性があります。
注意点
- 火気をバッテリーに近づけないでください。
- バッテリー液が万一、皮膚や目についてしまったら、水で十分洗浄して、すぐ医師の診断を受けてください。
- バッテリー液量が、下限(Lower LEVEL)以下になったまま使用充電すると、破裂(爆発)のおそれがあります。
- バッテリーは寿命があります。定期点検時に整備工場で確認し、早めの交換をおすすめします。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
冷却水量のチェック
リザーバータンクを横からみて、冷却水がFULL(上限)とLOW(下限)の間にあるかを点検しましょう。
チェックしないと…
冷却水量が足りなくなると、エンジンが高温になり、オーバーヒートの原因となる場合があります。
注意点
- 水温が高いときは、ラジエーターキャップは開けないでください。
- 水のみの補給はしないでください。
- 冷却水の量が著しく減っているときは、ラジエータおよびラジエータホースなどから漏れている恐れがあります。
- 定期的な交換が必要です。定期点検時に交換するようにしましょう。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
ウインドウォッシャー液量のチェック
ウォッシャー液が十分はいっているかを、ウォッシャータンク側面より点検しましょう。
チェックしないと…
ウインドウォッシャー液がなくなるとフロントガラスの汚れがとれず、視界が悪くなる場合がありキケンです。
不足している場合は、専用液を補充してください。
注意点
- エンジンが熱いときやエンジンがかかっているときは、補給しないでください。
- ウォッシャー液のかわりに石けん水などを入れないでください。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
クルマの周りを回って
クルマの周りを回りながらタイヤや各種ライトなどを外観からチェックします。操縦安定性や視界の確保などに重要な役割を担う箇所なので、しっかり確認しましょう。
- タイヤの空気圧
- タイヤの亀裂や損傷、摩耗
- タイヤの溝の深さ
- ランプ類の点検、点滅およびレンズの汚れ、損傷
タイヤの空気圧
タイヤの接地部のたわみの状態により、空気圧が不足していないかを点検します。
自分でチェックするのが難しい場合は、店舗へ気軽にお声がけください。
※スペアタイヤの空気圧も点検しましょう。
タイヤの亀裂や損傷、摩耗
目視で著しい亀裂や損傷がないかを全周点検します。また、釘や石など異物が刺さったりかみこんでいないかを点検します。
さらに、タイヤの接地面の片側だけや一部だけが異常に摩耗していないかを点検します。
※亀裂、損傷、摩耗したタイヤでの走行がとても危険です。早急に取り換えましょう。
タイヤの溝の深さ
溝の深さが十分あるかをスリップサインなどにより点検します。
側面に「△」のスリップサインの位置を示すマークがあります。
スリップサインは、タイヤの溝の深さが「1.6mm以下」になると現れます。
ランプ類の点検、点滅およびレンズの汚れ、損傷
エンジンスイッチをオンにして、ヘッドランプ、テールランプ、ライセンスランプ、ブレーキランプ、クリアランスランプ、バックアップランプなどの点灯具合やウィンカーランプの点灯具合および点滅速度が不良でないかを点検します。フォグランプ付の車はフォグランプの点灯具合も点検しましょう。また、レンズなどに汚れや損傷がないかを点検しましょう。
運転席に座って
運転席に座ってブレーキやエンジン始動など、各種操作系をチェックします。五感を駆使して正常時の状態を把握しておくことが重要です。
- 駐車ブレーキレバー(ペダル)の引きしろ(踏みしろ)
- エンジンのかかり具合、異音
- ブレーキペダルの踏みしろ
- ウインドウォッシャー液の噴射状態
- ワイパーの払拭状態
- ライト・ウインカーの作動
駐車ブレーキレバー(ペダル)の引きしろ(踏みしろ)
パーキングブレーキレバーをいっぱいに引いたとき、引きしろが多すぎたり、少なすぎたりしないかをチェックしましょう。
チェックしないと…
パーキングブレーキが思うように効かない場合があり、思わぬ事故につながる可能性があります。
※ブレーキレバーおよびブレーキペダルとその位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
エンジンのかかり具合、異音
エンジンをかけた際に変な音がしないか、また、すぐにかかるかを点検しましょう。
チェックしないと…
このチェックをしないと、エンジン周りの故障の発見が遅れる可能性があります。
※位置やエンジンのかけ方は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
ブレーキペダルの踏みしろ
エンジンをかけた状態で、ペダルを力強く踏み込んだときにペダルと床板とのすき間に余裕があるか、また、ペダルを踏み続けたときにペダルがさらに入り込むことがないかを確認しましょう。
チェックしないと…
ブレーキのきき具合が悪くなり、思うように止まることができなくなる場合があります。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
ウインドウォッシャー液の噴射状態
エンジンをかけた状態で、ウインドウォッシャーを作動させ、ウォッシャー液が勢いよく出るか、また、フロントガラスのほぼ中央にかかっているかを点検しましょう。
チェックしないと…
フロントガラスの汚れがとれず、視界が悪くなる場合がありキケンです。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
ワイパーの払拭状態
エンジンをかけた状態で、ウインドウォッシャー液を出し、ワイパーを動かします。ワイパーがスムーズに動いてフロントガラスの汚れがキレイに拭きとれているか点検しましょう。
チェックしないと…
雨の日など前が見にくくなる場合があります。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
ライト・ウインカーの作動
エンジンをかけて点検します。ライトをオンにし、ヘッドランプ、スモールランプ、テールランプが点灯しているか、明るさが不足していないかをチェックしましょう。また、ウインカーランプを左右に動かしてランプがついているかを確認しましょう。
チェックしないと…
夜の運転時、視界が悪くなったり、他のクルマからも愛車が見えづらくなり、まわりに迷惑をかける場合があります。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
走行しながら
走行しながらブレーキの効き具合やエンジンの調子などをチェックします。不具合が発生すると重大な事故につながりかねないのでしっかり確認しましょう。
- ブレーキの効き具合
- エンジンの低速および加速の状態
※画像はイメージです。駐車し、安全を確保したうえで撮影しております。
ブレーキの効き具合
走行中にブレーキペダルを踏み込んで、スムーズに止まれるかをチェックしましょう。
チェックしないと…
思うように止まることができず、重大な事故につながる場合があります。
※画像はイメージです。駐車し、安全を確保したうえで撮影しております。
注意点
- 点検は、周囲の交通状況に十分注意して行ってください。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。
エンジンの低速および加速の状態
アイドリング状態(エンジンがかかっていて止まっている状態)でエンジン回転にムラがないか、アクセルペダルを踏み込んだとき、なめらかに加速するかを点検しましょう。
チェックしないと…
信号などで停止したとき、突然エンジンが止まったり、発進時に急加速したり、思わぬ事故につながる場合があります。
※画像はイメージです。駐車し、安全を確保したうえで撮影しております。
注意点
- 点検は、周囲の交通状況に十分注意して行ってください。
※位置は、おクルマによって異なります。詳しい点検の方法については、取扱説明書をご確認ください。